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いよいよラスト!第13回メドック格付け61シャトー水平テイスティング [メドック格付け61シャトー水平テイスティング]

2012年2月4日(土)
時間 18時開始
場所 レストランI(アイ)
参加人数7名

ついに1999ヴィンテージ最後の“5大シャトー”の日です。
石田博ソムリエが、Wデキャンタ―ジュでスタンバってくださいました。
【第13回ワインリスト】
1.テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ 1998
2.Ch.オー・ブリオン(Pessac-Leognan)
3.Ch.マルゴー(Margaux)
4.Ch.ムートン・ロートシルト(Pauillac)
5.Ch.ラフィット・ロートシルト(Pauillac)
6.Ch.ラトゥール(Pauillac)
7.Ch.ディケム 1999(Sauternes)
第13回61シャトー水平会 a.JPG

最初に5大シャトーのグラスを一斉に並べて比較テイスティングします。
お料理は“おあずけ”(笑)
第13回61シャトー水平会 l.JPG 第13回61シャトー水平会 k.JPG

テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ 1998(Ch100%)
第13回61シャトー水平会 01.JPG 第13回61シャトー水平会 02.JPG
テタンジェの上級キュヴェにしてブラン・ド・ブランです。
色は薄めのイエロー。
連続して立ちのぼる泡はものすごく元気です。
赤いリンゴの香り。
まだフレッシュで熟成感はありません。
ドザージュがちょっと多めですが、それをキリッとした酸が引き締めている。
テタンジェのコレクションにあるような、わたしの好きな火打ち石のニュアンスはありませんでした。

Ch.オー・ブリオン(CS45%, M37%, CF18%)[PP93]
第13回61シャトー水平会 04.JPG 第13回61シャトー水平会 05.JPG
熟成を感じさせるオレンジがかった濃いピンク。
少し濁りっぽい。
香りの特徴はスモーキー。
埃っぽくもあります。
早い段階から甘いベリーの香り。
熟成が進んで、いちばん酸味が開いてきています。
他の4シャトーとはスタイルが異なり、フットワーク軽やか。

Ch.マルゴー(CS75%, M20%, CF+PV=5%)[PP94]
第13回61シャトー水平会 06.JPG 第13回61シャトー水平会 07.JPG
色は少しオレンジが入った黒っぽいガーネット。
はじめ少し青い香りがしましたが、次の2巡目には全開に。
う~ん、華やか!
口にふくむと、スルスルスルーッと喉を通過するビロード感。
このしなやかさはパルメと似ています。
軽いわけではないんですけどね。
酸もエレガントで、なんとも魅力的[揺れるハート]
本日、最高の飲み頃で咲き誇っています。

Ch.ムートン・ロートシルト(CS78%, M18%, CF4%)[PP93]
第13回61シャトー水平会 08.JPG 第13回61シャトー水平会 09.JPG
縁に明るさが入った濃いピンク。
ややオレンジ色のニュアンスもあります。
コーヒー豆の豊かな香り。
ヘーゼルナッツやミルキーも。
味わいはバランスがよく、酸味もほどほど。
湿った雨の香りもしません。
陽気なムートンでよかった~。
熟成感も出ていますが、まだタンニンが制御されていない感じ。
人間でいうと青年っぽい。

Ch.ラフィット・ロートシルト(CS70%, M25%, CF3%, PV2%)[PP95]
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全体に深く濃い紫色。
揮発臭がします。
香りがいちばん閉じている。
生硬かつフィネス。
相反する2つの要素がうまくバランスしています。
かつ全体の重心が低いところで落ち着いている。
たとえると、ピシッと一本筋の通った初老の紳士(天才柳沢教授風?)

Ch.ラトゥール(CS75%, M20%, CF4%, PV1%)[PP93]
第13回61シャトー水平会 12.JPG 第13回61シャトー水平会 13.JPG
縁に透明感はあるけれど、黒に近い紫色。
いちばんボディが厚い。
全体に凸凹がなくて、バターのようにヌメーッとなめらか。
味わいにはミネラル感もあります。
まだ閉じていて、ラフィットと我慢比べ(?)
時間をおいて待っていると、こちらのほうが先に開いてきました。
マッチョな壮年のイメージ、かな。

Ch.ディケム 1999(Se80%, SB20%)
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主催者さまからの差し入れ。バンザーイ! \(^o^)/
(最後の最後まで恐れ入ります。ペコッ)
やや薄い黄金色。
香りはアプリコット、ピーチ、ハチミツなどのさわやか系。
酸のきれいなディケムです。
ミディアムボディの中甘口で、早くから飲めて美味しい。
クレームフォンダンとのマリアージュが最高。

※セパージュは1999年の記録がみつかった場合はそのヴィンテージのものを、それ以外は畑の作付け面積によるものです。
参考までに、パーカー・ポイントを[PP ]であらわしています。

【お料理】
アミューズ
  ごぼうのグジェールとかぼちゃのラビオリ&マッシュルームのヴルーテ 黒トリュフ添え
第13回61シャトー水平会 b.JPG
懐かしいような土の香りに、思わず鼻がフンフンしてしまいます。

帆立と千寿ねぎのポワレ 黒トリュフ添え 
第13回61シャトー水平会 c.JPG
このお料理はじつは白ワイン用で、空振りでした。
「田舎のバジリコ空振りや(カンパーニャ・バジリカータ・カラブリア)」って。
ワインスクールで習った暗記法を思い出しました。

牡蠣とソーセージのグリエ&フォカッチャとローズマリーのパン
第13回61シャトー水平会 d.JPG
ボルドー地方はフランスの牡蠣の一大産地。
地元では、グリエしたソーセージと牡蠣を一緒に食べるそうです。こうすると赤ワインにも合うんだとか。なるほど。

オマール・アメリケーヌ
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バターを使って濃厚に仕上げたアメリケーヌソースが、オマールと赤ワインを結ぶ仲人さん。

鳩のロティと内臓のパートブリック包み
第13回61シャトー水平会 f.JPG
ボルドーの熟成にしっかりとした味わいの鳩。
内臓のほうは少しクセがありますが、臭くはありません。
美味しくて言うことありません。

クレームフォンダンとハチミツのグラス&ティー
第13回61シャトー水平会 g.JPG

オー・ブリオンは熟成が早く進むから、早く落ちてしまうと思うでしょ。
さにあらず。侮るなかれ。
わたしが以前に5大シャトーを1975水平で飲んだときは、年月がたってもバランスを保っていたのは、オー・ブリオンとラフィットだったのです。
オー・ブリオンはこの軽やかさのまま、ずーっとバランスを崩さずに熟成を続けていくのでしょう。
不思議ちゃんです。
〈証拠のアンケート結果→http://une-perle.blog.so-net.ne.jp/2009-12-10
マルゴーは個人的にこれまで外れることが多かったので、あまり期待していませんでした。
でも、今日はピカ一の美味しさ。ゴージャス!
まさに飲み頃だったのでしょう。
素晴らしいブーケに、クラックラッきました。
バランスも抜群。
ムートンも出来がバラつくとよく言われます。
陽気なムートンと陰気なムートンがあるみたいです。
しかし、「これまで飲んだ中で最高のボルドーは?」と聞かれて、「ムートン」と答える人が結構いるのも事実。
当たればデカイ!ムートンは、5億円グリーンジャンボみたい(?)
ラフィットには目の詰まった凝縮感があります。
そして重厚でありながら繊細。
相反する2つの要素が共存しています。
次元が高い。複雑。
熟成にすごーく時間がかかるけれど、どの段階で飲んでもバランスを保っています。
61シャトーの筆頭格であることを実感。
⑤わたしが最初に飲んだ忘れられないボルドーは、ラトゥール1977(オフヴィンです)
その熟成した滑らかさに、たちまち虜になりました。
その後、ワイン会で同席したボルドーの神様と呼ばれる(?)某U氏も、最初にボルドーにハマッたきっかけは外れ年のラトゥールとおっしゃっていました。
ラトゥールにオフヴィンはないのでしょうか。

5大シャトーのレベルまでいくと、どれがどれに勝るとか劣るとか、そのような結果は一切ありませんでした。
そこにあるのは、偉大なワインたちとその個性です。
あえて本日のわたし好みを順番に並べると、①マルゴー、②ラフィット、③ラトゥール、④ムートン、⑤オー・ブリオンでした。
***
さて61シャトー全体を振り返って、5~2級については過去こんな感想を並べてきました。

【5級】ほとんどのワインが非常にハイレベルで、さすが格付けシャトーを名乗っているだけのことはあります。
とくに印象に残ったのは、コス・ラボリクレール・ミロンドーザックオーバージュ・リベラルポンテ・カネでした(わたしはクレール・ミロンがいちばん好きかな)
【4級】個性派ぞろいの5級のあとで、4級の印象は全体に薄めでしたが、わたしの好みはNo.1ラフォン・ロシェ、No.2ブラネール・デュクリュでした。
【3級】いちばん印象に残ったのはパルメ。一風変わった香りは個性的で複雑。味わいはシルキーでベルベットで…昇天しました[揺れるハート]
フェリエールは凝縮感があり、グリップがしっかりしていました。イッツ・コンセントレート。
わたしに初めてエレガントな姿を見せてくれたカロン・セギュールも忘れられません。
ランゴア・バルトンはたぶん上り調子。バランスがよく、将来性豊か。
最後に、これも個性的な酸の持ち主ボイド・カントナック。ボルドーにしては強すぎる酸味なのに、この酸が特筆に値する美味しさでした。
【2級】ハイレベルな中でもとくに印象に残ったワインは、モンローズピション・ロングヴィル・バロンデュクリュ・ボーカイユレオヴィル・バルトンでした。
レオヴィル・ラスカーズの凝縮感とスケールの大きさには圧倒されたものの(そう、間違いなくモンスター・ワインです)、ブショネの気配に凹みました。

5大シャトーに続くスーパーセカンドとしてもっとも印象に残ったのは、メンバーほぼ全員一致でパルメだったことも付記しておきたいと思います。
楽しかった~♪
第13回61シャトー水平会 h.JPG
以上は、あくまで1999ヴィンテージ61シャトーを飲破した、この会における一個人の感想です。
ワインは一期一会。絶対はありません。

最後に全体を振り返ってみて、つくづく至福の時間を積み重ねてきたのだなあと思います。
このような貴重な(“奇跡”と言いたいような)機会を与えてくださった主催者さま。
ご多用な中、レストランの手配をしてくださったり、ずっと継続してお付き合いくださったY先生。
一緒にワイワイと(っていうより、結構みんな真面目で真剣でしたよねーw)61シャトーの山登りを伴走してくださったメンバーの皆さん。
心より感謝いたします。
この会がついに終わってしまったなんて……寂しい~!!

第13回61シャトー水平会 i.JPG 第13回61シャトー水平会 m.JPG
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nobu

ミッション完了、おめでとうございます。
by nobu (2012-03-22 16:28) 

ユンヌ・ペルル

nobuさま

コメントありがとうございます。
61シャトー水平テイスティングは長い道のりでしたが、終わってみると何かを成し遂げたような爽やかな達成感が…(実際はただ酔っぱらっていただけでしたがw)
ワインづくりに真剣に取り組む生産者たちのワインに優劣などはなく、そこにあるのはワインの個性の輝きでした。
うん。つくづくワインは奥が深い。
by ユンヌ・ペルル (2012-03-25 18:07) 

志望動機の書き方

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by 志望動機の書き方 (2013-05-15 12:13) 

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